九谷焼の染付龍花（蓮）絵玉露用茶器揃え（宝瓶、湯冷まし、茶碗５客）と、厚みのある無垢材（欅（ケヤキ）でしょうか？）のくり抜き盆です。 茶器の其々に「九谷」、茶碗１客に裏銘「九谷直作」が見られます。「九谷直作（くたになおさく？）」は九谷焼陶芸家と思われ、ネット上で「直作」銘の作品は比較的多く見られます。ネットなどでこの陶芸家の経歴・陶歴などを調べてみましたが手掛かりなしのなか、ある方の教示があり、昭和３０年頃に制作されたアズマ製陶所の当時の代表者の作品で、中国青華（染付）磁器の絵柄を採り入れたもの、であることが分かりました。 昭和３０年頃であれば経年約７０年、出品の玉露用茶器揃えはビンテージ品と言っていいと思います。 共箱はなく、くり抜き盆に置かれ戸棚に保管されていたものですが、入手時期や使用状況などは不明です。 大きさ（ｍｍ）重さなどはおよそ次の通りです。 ・宝瓶（急須）：口外径６８、口内径４９、～注ぎ口８３、高さ７９（蓋あり）６４（蓋なし）、底径５０、重さ（蓋あり）１５０ｇ／ ・湯冷まし：長手７２、短手６８、高台６、高台径３３、重さ８０ｇ／ ・茶碗（平均値）：口径５５、高さ４５、高台５、高台径２９、重さ５３ｇ、容量３０ｃｃ／ ・くり抜き盆：外径２２５、内径２１０、高さ４５、深さ３６、重さ３９０ｇ／ なお、くり抜き盆に茶器揃えを載せて８８０ｇです。 出品の上品な龍花絵の玉露茶器揃えは経年約７０年のビンテージ品ですが、茶器には汚れや欠け、ヒビ、割れなどはほぼ見られず、未使用もしくは未使用に近いと思われる良好な状態です。くり抜き盆には汚れや僅かな亀裂が見られる古色蒼然の外観ですが、玉露茶器とよくマッチしているように思います。あくまでも出品者の感想です。色々な機会に活用していただければ幸いです。